天然な彼女!?
親父が帰って、
翼のベッドに行くと、
翼は起きていた。

「大丈夫か?」

俺は翼のおでこを
触った。

「そう・・ま・・くん。」

翼は泣きそうな顔を
していた。

「ごめんな。
つまらない意地を張って。」

「うんん。
私も我がままだった。」

「俺無理にしたくなく、
自分のペースや、
翼が慣れるまでゆっくりと
進みたかった。」

俺はいつの間にか、
泣きながら話すと、
翼は優しく抱きしめてくれた。

「相馬君。
私も我がままだった。

相馬君の気持ちを考えずに、
相馬君のペースで、
進みたい。

それが相馬君の気持ちで
あって、
私の気持ちも一緒だよ。」

俺は翼に抱かれて、
俺の気持ちは落ち着いた。

親父が泣いたとき、
母親が慰めて貰っている時、
いつも不思議に感じた。

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