言わないんじゃなくて、
第一章。季節の変わり目




「いや~!!やっぱ中学とちゃうね!!」


「はしゃぎすぎやで.美紅…あたしが.恥ずかしいわ」



佐々木 美紅 15歳!
この春 念願の高校生になりました!



「亜未ちゃん!!見てぇ!!
購買もあるし!!学食もあるし!!
お弁当要らんくらいやん!」


「うんうん.すごいね良かったねー(棒読み)」

「もぉー!亜未ちゃんってぇ!」


「わかった.わかったて…」


え?この子?亜未ちゃん!
あたし.美紅の幼なじみの親友ちゃん、



「早く.食券かいなさいよ。」

「だって.だって.だって!
こんなに.あったら迷うやろ!?」

「…………ハァ。」


ピッ………カジャカジャ カサッ


「………あああぁぁぁあ!
あたし…あたし!カレーにしよか思ったのにぃぃぃ!!」


「ええやん.昼ぐらい。」



あたしが 食べたかったんは 《カレー》
出てきた食券は 《きつねうどん》

高校生 初食堂のご飯は
亜未ちゃんに勝手に決められた
《きつねうどん》となりました。


( ´;д;`)ショボーン。


ズルズルズルルルル~………

モグモグ モグモグ

ズルズルズルルルル~…(`へ´)

モグモグ… ズルズルズルルルル~…


「いい加減.機嫌直したら?」


「……………ふん。」


学食の 恨みは 深いねんで
亜未ちゃん………。








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