【続】天国に近い場所
「アハハ」


私の頭を撫でる龍美‥




よかった〜

うまくごませた……


私は携帯をポケットにしまい、緑茶をグビッと飲み干した。






文化祭まであと一ヶ月。



恐怖の時間まで、

着々と時計の針は進んでいる…


私が今‥ホッとひと安心しているのなんて、ただの気のせいにしかすぎないのだ…





私はまだまだ…

『荒井龍美』という人の‥


本当の恐ろしさを、

全然わかっていなかった(汗)






9月に入ったばかりだし、まだ暑い日が続いているというのに‥

今夜は‥風が強くて肌寒い。


秋がやってくると同時に、

何だか…胸騒ぎがしたような‥‥そんな夜だった。
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