【続】天国に近い場所
龍美は擦ったりんごをスプーンですくい、私の口に近づけた。

小さく口を開けると、龍美がりんごを口の中に入れてくれる・・


鼻がつまっているせいか、りんごの味はしなかったけど、冷たくてシャリシャリしてて喉にりんごがスーッと入っていく。




「‥おいし?」


龍美がりんごを、私の口に入れながら笑顔で言う。





「うん‥おいしい……」


喉が痛い為、なかなか飲み込めないりんごを、もぐもぐさせながら龍美に言った。





龍美はまたデレッとする。


突っ込みたくても、

体が重くてそれすらできないでいた。
< 37 / 499 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop