【続】天国に近い場所
「だ、ダメだよっ!これから朝ごはんと、お弁当作らなくちゃいけないんだからっ」



ピタ……


「‥お弁当?」


龍美の動きが止まる。




「龍美、いつもお昼は、コンビニで買ってるって、前に言ってたじゃん!だから私が家にいる時くらいは、お弁当作るから」

「………へえ、弁当か♪じゃあ、俺はいい子にしてよ」



そう言って龍美は私から離れ、洗面所に行ってしまった。





ハァ〜

びっくりした。


ドッキドキしながらスリッパを履き、私はキッチンに向かった。
< 92 / 499 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop