◇サヨナラ


「中学生って、

 まだまだ子供で、

 俺なんてとくに

 世話の焼ける奴で

 こんな俺の“守る”なんて

 へぼっちぃかもしんないけど、

 それでも

 俺なりに全力で

 守りたいと思ったし、
 愛してるって言葉の意味さえも

 わかったんです。


 おれの彼女が、

 すべてを教えてくれたんです」






なんだか

体育館にいる人全員が、

君の言葉に

聞きいってる気がしたよ。






「俺は、いつまでも

 …お前と、生きていきたい。

 守っていきたい。



 今までは

 お前が俺のこと

 嫌いになっても、

 たとえお前が嫌だと言っても、
 
 俺のそばにおいとく

 つもりだった。



 でも、
 変わったんだよ。




 
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