先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*
「行ってきます!」
通い慣れた道を走って駅に向かう。
佐野先生と結婚して、高村(たかむら)千沙から佐野千沙になったにも関わらず、
あたしは高村の家で暮らしている。
駅が近づき、いつもの改札そばの柱に佐野先生が寄りかかっているように見え、
あたしはうれしくなった。
でも、すぐにそんな姿がないことに気づく。
…幻?
そうだよね。いるわけない。
あたしと先生は一緒に通うのを止めたんだから。
さすがに、3年間も先生と登校なんて普通じゃない。
結婚がばれないように、怪しいと思われる行動は控えようってなったんだ。
でも、ずっと一緒だったから、一人なんて慣れないよ。
あたしは寂しく思いながらも、電車に乗った。