先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*
とりあえず、そうっと右に10センチずれてみた。
でも、手はついてくる。
こみ合った車内では、動くのももう限界で。
…先生。
祐輔。
こういう時、先生がいれば安心なのに。
かたく目をつむった。
じんわりと涙がにじむ。
助けて、
先生…!
その時、
「おい、おっさん。いつまで触ってるんだよ」
あの時の先生のようなセリフが聞こえた。
あたしのすぐ後ろ、左耳に響くように。
それと同時に、不快な手の感触が消えた。
…なに、
誰…?