先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*
あたしはななめ後ろをあおぎ見た。
真っ先に目に飛び込んだのは金。
金髪。
視線をおろすと、青いピアス。
金髪の若い男が、35歳くらいの小太りのスーツ姿の男の腕をつかんでた。
この人が助けてくれた…?
一年前に思ったのと同じことをまた思う。
二重の大きな黒い瞳の、アイドル顔のイケメンヤンキーさん?
あ、しかも、同じ学校の人だ。
ネクタイはしていなくて、シャツの前はボタン2個開けて着崩してるけど、
薄いグリーンのチェックのズボンとモスグリーンのブレザーはうちの学校の制服だ。
「なっ、何するんだ…!」
「何するんだぁ? 痴漢なんてサイテーなことやってんなよ」
痴漢男の言葉に、イケメンヤンキーが眉を寄せて言った。