先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*
突き出すって言っても、警察に軽く状況を説明しただけで、
被害届は出していない。
去年もそうだったんだけど、痴漢が人違いだったらって思うと、なかなかね。
だから、1時間も経たずに解放されて、こうしてるってわけ。
「いや、いいよ。あんたも災難だな」
その言葉に、あたしは苦笑い。
「それにしても、もう佐野ちゃんは助けてくれないわけ?」
「え?」
佐野ちゃんって先生のこと?
「あんただろ? 痴漢から助けてもらうために、佐野ちゃんと登校してたのって。
ホントに痴漢に合いやすいんだな」
男は苦笑した。
「な、なんであたしだってわかるんですか…!」
そりゃ、この人は同じ学校の生徒だから、知っててもおかしくはない。