先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*
├ 強引な金髪生徒会長
「失礼しまーす…」
イケメン金髪の堀口さんが小さな声で言いながら、
体育館の扉をそうっと開けた。
すぐそばに立っていた先生がそれに気づく。
「堀口! おまえ、ヒーローだって?」
「そうそう、痴漢で困ってる女子を助けて…って、
なんで先生が知ってるんすか?」
「警察から連絡きたんだよ。
話聞いてたから、おまえと高村が遅れるってな」
あたしは堀口さんに言いながらこっちを見た先生に、軽く頭を下げようとした。
だけど、
「高村!」
「あ、はい!?」
いきなり呼ばれて、下げかけた頭をすぐに戻す。
辺りを見回すと、前方から小走りで駆け寄ってくるスーツ姿の佐野先生と目があった。
いつもとは違う表情。
怒ってるでも、笑ってるでもなく…。