先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*
「それは…そうだけど」
「ねえねえ、なんで一緒に来たの?」
あゆみちゃんが興味津々に聞いてくる。
あたしは顔を両手で覆って、大きくため息をついた。
手をずらし、隙間からあゆみちゃんと、前の席にやってきた樋渡さんを見る。
「あたし、昨日、堀口先輩に痴漢から助けてもらったじゃない?」
「うん」
「それで、佐野先生の代わりに一緒に登校してやるって言われたの…」
「そういえば、もう佐野先生と登校しないの?」
樋渡さんの言葉に、あたしはうなずいた。
「そんないつまでも守ってもらうわけにはいかないからね」
「そっか、そうだよね。教師だもんね~」
あゆみちゃんの言葉に、あたしはまたうなずいた。