先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*
「仕方ないわね。わたしと登校する?」
「え?」
樋渡さんの言葉にびっくりして、あたしは顔を上げた。
「わたし、高村さんと同じ電車なのよ」
「そうなの!?」
知らなかったよ!
でも、そういえば、修了式の時、あたしの駅まで来てくれてたんだった。
「ええ。高村さんよりも先に電車乗ってるから、ずっとついてることはできるわ。
まぁ、わたしでは守ったりできないかもしれないけど」
「ううん、とにかく一緒にいてくれたらうれしい!
堀口先輩と二人きりは嫌なの~」
あたしはわらにもすがる思いで言った。
佐野先生を好きな樋渡さん。
あたしといることは嫌かもしれないし、本当は甘えたらだめなのかもしれないけど、
あたしを気にかけてくれる思いがすっごくうれしい。