先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*

「千沙に痴漢なんてあってほしくないし、

俺が自分で守れないなら、誰かに託すしかないって」



あたしはただ黙って聞いていた。

祐輔の思いを。



「だけど、自分以外の男が千沙のそばにいて守ってるなんて…辛いんだ。

俺が守りたいのに…!!」



「…祐輔」


あたしは静かに呼んで、彼の大きな背中に腕を回した。



どうしよう。

すごくうれしい。


これって、嫉妬…だよね?


堀口先輩に妬いたってことだよね?



あたしはにんまりゆるむ口もとを引き締めながら、言った。



「…あのね。樋渡さんが一緒に登校してくれることになったの」



「樋渡が?」



祐輔は体を離して、あたしの顔を見た。

< 46 / 109 >

この作品をシェア

pagetop