先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*
「千沙に痴漢なんてあってほしくないし、
俺が自分で守れないなら、誰かに託すしかないって」
あたしはただ黙って聞いていた。
祐輔の思いを。
「だけど、自分以外の男が千沙のそばにいて守ってるなんて…辛いんだ。
俺が守りたいのに…!!」
「…祐輔」
あたしは静かに呼んで、彼の大きな背中に腕を回した。
どうしよう。
すごくうれしい。
これって、嫉妬…だよね?
堀口先輩に妬いたってことだよね?
あたしはにんまりゆるむ口もとを引き締めながら、言った。
「…あのね。樋渡さんが一緒に登校してくれることになったの」
「樋渡が?」
祐輔は体を離して、あたしの顔を見た。