先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*
「うん。先輩も同じ電車だから、断っても一緒に登校ってなるかもしれないけど、
二人きりにはならないよ」
「そっか、よかった」
「きゃっ」
祐輔はもう一度、あたしを抱きしめる。
さっきよりもずっと強く。
「樋渡には、お礼言っとかなきゃな」
「うん…」
祐輔の言葉が右から左にへと抜けていく。
こんなに近くにいること、いつまで経っても慣れない。
去年は、触れられることも嫌がってた自分が信じられない。
あたし、今、幸せだ…。
「千沙…」
先生の胸に顔をうずめてたけど、名前を呼ばれて、上を向いた。
先生の熱い瞳と視線がからまる。
近づいてくる瞳。
それをずっと見ていたいと思いながらも、あたしは瞼を閉じた。