先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*
「あ、千沙ちゃん笑ってるし。ヒデェ」
「す、すみません…!」
「それより、早く乗りましょう」
「あ、うん」
とっさに謝ったけど、樋渡さんに促されて、あたしは電車に乗り込んだ。
「…で、なんで樋渡がいるわけ?」
混みあう電車内で、
堀口先輩がため息をつきながら聞いてきた。
先輩はあたしを扉に背を向けて立たせ、
あたしの前に立っている。
あたしに他の男が手を出せないように守ってくれている。
「そりゃあ、あんたから高村さんを守るためよ」
「…ああ?」
樋渡さんは胸の前で腕を組んで、先輩をニラみつけた。
先輩も樋渡さんをにらむ。
というか、すごむ?
とにかく、金髪の先輩がそういう顔をすると、なんだか怖くて…。