先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*
「先生…?」
「先生なんて、言わせない」
先生の低い声が右耳を突き抜けた。
ゾクッと背筋が震える。
耳が熱い。
「千沙(ちさ)、二人きりの時は祐輔(ゆうすけ)だ」
「だ、だって…」
あたしは手のやり場に困り、
先生の腰に手をまわして、ぎゅっとつかんだ。
「…なんか、恥ずかしいよ」
先生を呼び捨てにするなんて、慣れなくて照れくさい。
せめて祐輔さんとか、サン付けならって思うけど、
最初に勢いで呼び捨てにしちゃったから、今さらね…。
先生の腕の力が強まった。
周りの喧騒が遠のく。
先生に包まれるって安心する。
離したくない。