先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*
なんで笑われたのかわからず、あたしは顔を上げた。
「そうやって考え込んで、自分の世界に入る癖、相変わらずだなぁ。
で、何か悩んでるの?
この際、恋愛相談でも何でも受けてあげるよ」
「安藤先生、でも…」
安藤先生の穏やかな笑顔に胸がギュッと痛くなった。
あたしの手放した人。
それは後悔してないけど、そばにいると心が痛む。
すると、先生があたしの頭をポンッと叩いた。
「気にするな。ほら、行くよ」
「安藤先生…」
『気にするな』
きっと、
あたしの気にしてることがわかったんだ…。
先生はあたしを促して、先に歩き出したけど、
あたしはすぐに動けなかった。
「で、何があったわけ?」