先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*
さっきまでは自分から抱きついていたくせに、今はこのありさま…。
夫婦とはいえ、実質は週末だけの生活。
付き合いだすとほぼ同時の結婚だったから、
好きな人といることが気恥かしくてたまらない。
早く。
早く、こういうことに慣れた大人の女になりたいなぁ。
そんなことを思ってしまい、あたしはため息をついた。
祐輔の前だとちょっとしたことで緊張してしまう自分が、
いかにも恋愛慣れしてない子供のようで、嫌なの。
「樋渡のことは…」
祐輔の声に、顔をあげた。
穏やかな笑みと視線がぶつかる。
「謝れば大丈夫さ。友達になりたくない女子と一緒にいるようなヤツじゃない。
たとえ、ライバルだとしても、千沙のことをそれ以上に大事な友達と思ってるさ」
「…ホントに?」
「ああ、賭けてもいいぜ」
祐輔はニヤリと口の端をあげた。