先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*
その表情が、去年の賭けを思い出させた。
「も。もう賭けはやらないから!」
あたしは顔をそらした。
去年、何度賭けをしたことか。
祐輔との賭けは勝っても負けても一緒にいれて、悪くはなかったけど…
祐輔の手の平で躍らせれてる感じで、なんか悔しい。
「ただ、樋渡と仲直りするためには、堀口にはっきり断りを入れないとな」
その言葉に、肩がビクンと震えた。
あ、あれ…?
もしかして、祐輔、怒ってる?
祐輔の声がいつもよりかたく、低く――。
あたしが堀口先輩に告白されたから?
その時に、ちゃんと断ることができなかったから?
背筋がゾオッと凍る。
「ご、ごめんなさい…!」