先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*

その表情が、去年の賭けを思い出させた。


「も。もう賭けはやらないから!」


あたしは顔をそらした。



去年、何度賭けをしたことか。


祐輔との賭けは勝っても負けても一緒にいれて、悪くはなかったけど…


祐輔の手の平で躍らせれてる感じで、なんか悔しい。



「ただ、樋渡と仲直りするためには、堀口にはっきり断りを入れないとな」


その言葉に、肩がビクンと震えた。



あ、あれ…?


もしかして、祐輔、怒ってる?



祐輔の声がいつもよりかたく、低く――。


あたしが堀口先輩に告白されたから?


その時に、ちゃんと断ることができなかったから?



背筋がゾオッと凍る。



「ご、ごめんなさい…!」

< 65 / 109 >

この作品をシェア

pagetop