先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*
「バッカじゃないの…」
と言った。
聞き覚えのある言葉。
「先生のこととられたのは悔しいけど、わたしは高村さんのこと嫌いじゃないから」
驚いて樋渡さんを見ると、
真っ赤な顔ですねたような表情をしていた。
思わず、クスッと笑う。
「な、何よ」
「ううん」
樋渡さんって器用でなんでもこなすように見えたけど、
言葉遣いは不器用で。
そんな彼女が――可愛い。
「あたしも嫌いじゃないから、奈月ちゃん」