先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*
突然の言葉に、あたしは先生を見た。
先生はこっちを見て、優しい顔で口もとをゆるめてる。
「学校以外の場所で会って、こうして手を繋いで…」
先生が繋げた手を少し持ち上げた。
「…そうだよね」
あたしはまだ高校1年生が終わったばかりで、先生はあたしのクラスの副担だった。
2年生になっても、あたし達は『先生と生徒』。
それは変わらない。
ホントはこんな風に気やすく接することはできない。
抱き合ったり、手を繋いだり。
…キス、したり。
それを誰かに見られるかもしれない。
だけど、今いる駅は、学校から電車で1時間半かかる。
私立とはいえ、さすがにそんなに遠くから通ってる子は少ないみたいで、
先生もこの駅で生徒を見たことないらしい。