またあの場所で会えたら……。


「だから、新しい人探そう?

優衣奈には
もっといい人いるって!

毎日言ってんじゃん。
“運命の人!”
桐山先輩は運命の人じゃ
なかったんだよ。」




舞佳……。
いじわるだー ー ー

桐山先輩が運命の人だったら
みー先輩に立ち向かうけど…。
舞佳に言われると
そうじゃない気がしてくる。








もう10月も半分すぎた。
校庭からは金木犀のいいにおいが
教室の中まで届いてきて

あーもう秋なんだなぁ

って
しみじみと思ってしまう。



桐山先輩もみー先輩も
文化祭実行委員会、
通称:文実会(ぶんじつかい)
で本部で一緒に働いた先輩だ。


みー先輩も桐山先輩が
すきなんだろうなぁ って
薄々気付いてはいたけど
まさか付き合うなんて…
思ってもいなかったわけだ。




< 4 / 8 >

この作品をシェア

pagetop