またあの場所で会えたら……。


昼休みも終わって、
次は英語G。

舞佳とは別れて、
自分の席に着く。



窓際の一番後ろなんて
もう定番の特等席だ。

ぼーっと
校庭を眺めてると…、

2Fは体育みたいだ。

あっ。いるっ!


『……桐山先輩かっこいいなあ。』

「桐山先輩に振られたんだって?」

………?!

ん………?


突然なんて失礼なやつ!
なんて思って
声のするほうを見る、

『福田に関係ないよーだ。
それに振られてないもん…。』


そうだ。
私は別に振られたわけじゃない。

告白してないから…。
桐山先輩は知らないんだ。



「彼女いれば
振られたのと同じでしょ」



カチーーーーン。

『そんなのわかってる…。』


「原田にはさ、
桐山先輩みたいにチャラい人
じゃないほうがいいって。」



いったいどういうことでしょう。
福田になにがわかる!
って言いたいけど……、
言い返す気力もないぐらいに
私は落ち込んでいたんだ。



みー先輩………。
いい先輩だけど、
あんまりいい噂ないのになあ。




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