逆らえない
好奇の視線で見られるだろう。

同年代の男子生徒達が、きっといやらしい視線を送ってくるに違いない。

他の女生徒は、軽蔑の眼差しで見るだろう。

「で…できません…無理ですよ…そんな…」

涙声で言う安西。

しかし。

「!!」

またも日比野がロッカーを蹴り飛ばした。

もうロッカーはべコベコにへこんでしまっている。

「安西、お前、俺達の言う事聞けねぇのか?あぁ!」

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