感染者


どれくらい時間が
経っただろうか。

あたしは朦朧とする
意識の中で、
手の平になにか
感触があるのがわかって、


ふと見た瞬間に
意識は覚醒した。




「ショウ……??」

ショウが手をつないで
くれていた。


ショウはそのまま、
ベッドにもたれて
床に座ったまま
眠っていた。

でも、両手は
あたしの手をしっかりと握っていた。
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