感染者
「ショウ!?うつるよ「もううつってる。絶対。言えよ、理由。」
「うっ……。」
ぎゅっと力を込めるショウ。
あたしは、正直に言う。
「あ、あたしね、
ショウに…ふりむいて…もらえるほど
可愛くなんてないし、
いい人なんかじゃないし……
それでも、ショウのこと、
好きだったの……。」
「うん。」
「そ、それで、
付き合えて、初めての
デートの日にインフルエンザなるし
あたし、本当に捨てられるって思って……。」
「うん。」
「でも、ショウ家に来てくれたし
すこし、期待して……
でも不安になったりして、
それでずっと、泣いてたの……。」
「それだけ??」
「うん、……それだけ……。」
盛大にため息をついたショウは
口を開く。