狂愛の姫君
荊姫の狂気
今日もまた夢に堕ちる。

  薔薇屋敷の眠り姫-

眠り続ける私を人はそう呼ぶ。

長い時間を旅するように私は夢を見続ける。
音の無いこの夢の世界にはたくさんの貴公子がいるの。。。

あの人も,この人も素敵ね。

あら?
どうしてお逃げになりますの?
どうして。。。?

目を開くと私は真っ赤なお部屋の中。
お部屋はおろか,私のドレスまでもが赤く染まっている。。。
血に塗れた手には純銀のナイフが。

ボトッ。。。

あら,先ほどの王子様。。。?

またですのね。。。

足元には王子様の亡骸が転がっておりました。
亡骸をそっと抱きしめ私は囁きます。

モウ決シテ放シハシマセンワ♪
ズット一緒デスノヨ。。。

 狂っていたってかまわない。
   だってこれが私の愛だもの。。。
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