マイスィートアフタヌーン
 頭の中のこととはいえ、恩師に『野放し』なんて『あしらう』なんて、私ったらもう。

 もっとも学校であの方に毎日接していた頃は、もっとひどい言葉を使っていたものだった。

躊躇いを覚えるだけ、大人になったと思うことに決定。
制服を着ていたあの時よりも前には進んでいると思わなくては、以来の年月が情けないのだ。


 予期せぬ『ダーククィン』の登場に、心は揺れて荒れていた。

もはや従う義務はないと言い切りながら、どこか後ろめたい思いが拭いきれていない。
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