マイスィートアフタヌーン
「お話中失礼するわね。戻ってきたのよ、私」

「あら、メアリーアン」


近づく足音にも気付かなかった彼も、何かを言おうと口を開いた。けれど続いた彼女の言葉に、行き所なくそのまま閉じる。


「あなたの風景画の開放的なことと言ったら、感動的なくらいだったわ」

「あなたが私を書いた肖像画、私は大切にとっているわよ。言いたいことをまだ言っていないもの」


「言われなくてもそれで充分。では首尾は?」

「レスリーがいなくて焦ったけれど大丈夫なの、フレディにお願いしてきたわ。心配はいらないと思う。自由時間よ」
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