マイスィートアフタヌーン
「ちゃんとこうして募集欄を見ていたりするのよ、私だって」

「美術ファイルの合間にね」

「さすが大手の新聞社、この記録と言ったら見事だわ。それにここでこうしていたら、またエリオットさんがお仕事を紹介してくれるかもしれないし~」


「でもあれは」

「結果、絵は残らなかったけれど、お仕事はお仕事だったわ。今では楽しい思い出よ」


エリオットは馬車馬のような勢いで後悔街道をまっしぐらだったと言うのに、さらに渦中の人であったはずのこちらの方は、まったく懲りていないことを知る。

スゴイ。さすがポーリィと言うべきか。

学校時代の友人に話したならば、こんなことにも彼女らしいわと笑うだろうけど。
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