マイスィートアフタヌーン
 さきほどおそらく取りにきたのだと思う資料を腕に抱えて、彼の部屋を目指そうとしたところでポーリィのぼやきを聞いた。

半端な中空に視線を踊らせ、かなり現実を見損ねている。


「願わくばそーうねー、短期ではなく永久に続きそうなものが見つかると良いわ。しょっちゅう職なしだなんて気持ちがもたないもの」

「その永久に続くべくものは自分で叩き切ってきたくせに」


「叩き切らざるをえない場所に追い込まれたのよ。私じゃなくて周りの問題。あんな方針の校長のもとで働くなんて絶対に嫌。添え物と違うの、芸術は!」

「ハイハイ」
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