マイスィートアフタヌーン
美術の時間を減らされたことに腹を立て、交渉を派手に決裂させて辞表を叩きつけてきた(文字通り)。
それが現在のこの有様の原因なのである。


事情解明後も何かにつけて校長に対する文句(もはや呪いに近し)を聞かされ続けていたメアリーアンは、始まらないうちに急いで話をずらしにかかった。

賢い方向とは言えずとも。


「とりあえず今だけでもおうちに戻るのはどうなの? 職探しなら家からでもできるんだから」

「頑固じいさんの心が溶けたらね」


「お父様でしょ、心配してるわよ。パート仕事のかけもちも楽しそうだけれど、長く続くと体に良くないわ」
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