マイスィートアフタヌーン
「誰か新しい風を吹き込む人が、来てくれたならいいのだけれど。それは望むべくもないんです。少しでも意見をしようとしたら即、首をきられてしまうんだから」

「首をお斬り! まったくハートのクィーン的なのだわ」


「その風を吹き込む人って、あなたでもいいじゃない、ジョン。気付いた人が破ってあげなきゃ。その瞬間からそれは使命じゃないかしら。あなたなら首をきられはしないわけだし」

「僕は」

「もちろん、あなたはあなたの人生をまず救わなくちゃいけないんだけれど。ごめんなさい、勝手なことを言ったわ。これは私が外から言うことだからなのよ」
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