マイスィートアフタヌーン
「僕はですね、あの頃の彼女たちの何かもかもを楽しくしようという勢いが好きでした。母は相当手を焼いていたし、僕も実際に接する際には圧倒されてばかりでろくに話もできなかったんですけど。ミス・ポリィはお茶係だったんですよ。成績優秀者だけが参加できるその茶会の、準備を整えるのは罰当番でした」


「メアリーアンもそちらですね」

教育係のような顔をしている。


「そう、彼女もよく一緒に居たな。堅苦しいテーブルでの会話は苦手で、僕が頃合を計って給仕テーブルへと逃げ出すとですね、彼女たちが当番の理由を教えてくれるんですよ。まぁいろいろとやっていました」


「いろいろですか……」

ため息も吐こうというような。


「そして決して懲りません」
< 70 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop