雪恋〜ゲレンデで恋して〜
お風呂から出ると、陽人と愛菜ちゃんがロビーにいた。


「お前どこいたんだよ!」


何、陽人焦ってんだ?つーか怒ってんだ?


「どこって風呂。」


そう言うと、


「遥ちゃんがいない…」



は?


いない?


「具合悪いって言ってたから、ちょっと早く戻ってきたんだけど、部屋にいなくって…ケータイも電源切れてて繋がんないし…」


そう愛菜ちゃんが早口で言ってきた。


頭が真っ白になるってこういうことか?


意味がわからない…


「とりあえず、手分けして探すぞ。佐伯さんにも言ったから。」


なんか陽人がしっかりして見えた。心配して今にも崩れそうな愛菜ちゃんを支えながら。


とりあえず上を羽織り外に出る。


どこ行ったんだよ…


いつからいないんだよ…


俺がナイターにさえ行かなければ一緒にいれたのに…


自分の行動を後悔する…


とりあえず探す。


そんな遠くには行ってない…


なんでかはわからないが、そんな気がした。



カフェの方に行ってみた。


外にあるベンチにうずくまってる影があった。


近づいてみる…


何やってんだよ…


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