雪恋〜ゲレンデで恋して〜
「はいよ。なんだ今日はもう終わりか?」

オーナーがその人たちに聞いた。


「うん。今日はこのあと佐伯さんの手伝いあるから。ほんとはもうちょっと滑りたかったんだけど。」


「あいつも人使いあらいからなぁ。って、そうそうこの子たちもあそこに住み込みだぞ。会ったことないのか?」


ブンブン首をふるあたし。

見たことも会ったこともないし。おんなじところに住み込みしてる人だったんだ…。


「そうなんだ。今まで顔会わさなかったのもスゲーな。初めましてオレは慎二。」

「あっ、は、は、初めまして青山です。」


もぉ〜、なんでこんなときにカミカミなのよぉ〜。恥ずかしい…


「ハハハ。青山さんね。ってか下の名前は?」


「あっ、遥です。」


「遥ちゃんね。よろしく。で、そっちの子は?」


「愛菜です。初めまして」


愛菜は噛まずに…満面の笑みじゃん!!


「遥ちゃんに愛菜ちゃんね。俺は陽人(ハルト)よろしく。」


もうひとりの人が自己紹介してくれた。


こうして、あたしたち4人は出会った。



< 13 / 154 >

この作品をシェア

pagetop