雪恋〜ゲレンデで恋して〜
バイトでも、木村さんに


「何があったか知らないけど、遥ちゃんが元気になってくれて良かったよ〜。」

そう言われ、そんなに態度に出てたのかな…心配させて申し訳ないと思った。



せっせと仕事をこなす。


少し寝不足だけど、気持ちがスッキリした分、仕事も明るくこなせた。



お昼も過ぎ、少し落ち着いた頃、シンくんとハルくんが来た。


「時間が空いたから来てみた〜」


とハルくん。


2人はカウンターに座ってコーヒーを飲みながら、木村さんと話していた。


あたしと愛菜は気にしつつも仕事をしていた。


と言っても、愛菜は洗い物をしながらほとんど会話に参加してたけど…


あたしは、お客様にコーヒーを出していた。


すると、


「ねぇねぇ、バイト何時まで?終わったらボード一緒にやろうよ。」


そう言ってきた、チャラそうなお客。


ナンパとかやめてほしい…ましてやシンくんたちいる時に…


「いや、無理です。」


少し冷めた態度で返す。


「いいじゃ〜ん。」


そう言われ腕を捕まれ、困っていると、


「オイ」


低い声が聞こえた。


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