雪恋〜ゲレンデで恋して〜
「ごめんごめん。でも、嬉しいよ。あたしはどんなにかっこいい人が声かけてきても、絶対大丈夫。だってあたしにはシンくんしかいないもん。」


ってかなり恥ずかしいことを言ってる気がする…。


でもホントにそうだから仕方ないよね。


素直になるって悪いことじゃないって思うから。


「ありがとな」


そうシンくんは言ってあたしのおでこにチュッとした。


ここがロビーってことも忘れて…


もうあたしたちがここでくっついてても冷やかしてくる人はいない。


最初のうちは冷やかされて恥ずかしかったけど、今じゃ当たり前になったらしい(笑)


佐伯さんですら何も言わなくなった。


「今日も一緒に寝る?」


急にそんなことを言ってくるシンくん。


「ダメだよ。」


必死に言ってしまった。


「そんな拒否んなよ…傷つくじゃん。」


傷ついた顔をするシンくん。


「違うの。そうじゃなくて…」


と必死になるあたし。


「冗談だよ(笑)さすがに連チャンはな…俺も今日は我慢できるかわかんないし…」


なんてことをサラッと言うシンくん。

だよね…
シンくんとならいいんだけどね…まだ秘密


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