雪恋〜ゲレンデで恋して〜
車内は思い出話にはながさいた。


自分達の街に帰ってきて、ハルくんは、


「とりあえず2人は慎二のアパートでいい?」


そう聞かれ、シンくんは「おう」って言ってるけど、


「えっ?だって荷物…ボードもあるじゃん?」


と、愛菜が突っ込んでくれた。


「ボードは慎二んとこ置いとけば?荷物も。」


とハルくん…かるーく言ってるけど…迷惑じゃん。


この時、ハルくんが愛菜に目で語りかけてたなんて、あたしにわかるわけもなく、愛菜まで


「…あっ、そうだね。そうしなよ。どっちみちボード行くとしたらみんな一緒だろうし」


なんて言ってくる。


「俺のアパートまででいいよ。帰りバイクで送るから。」


あたしが会話に入る前に成立してしまった…。


どうしよう。今日はこのままバイバイかと思ってたから、予想外の展開に緊張してきた…。


そんなあたしの緊張をよそに、あっという間にシンくんのアパートの前に到着した。


初めて見るシンくんのアパート。


細長い作りの綺麗な建物だった。


「じゃ、サンキューな。」


荷物を下ろし、ハルくんと愛菜は去っていった。



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