雪恋〜ゲレンデで恋して〜
「じゃあ、インストラクター代、払います!」

それくらいしないと…教えてもらうんだしね。


「そんなのいいから!俺たちから教えるって言ったんだし。」

と陽人さん。

「でも…」


いくらなんでも申し訳ない気がする。


「いいから、俺たちに教えられときなさい。」


と慎二さんに笑顔で言われた。

「は、はい。じゃあよろしくお願いします。」

「わかればよろしい。」


そういって、慎二さんはあたしの頭をクシャクシャって撫で、笑顔を向けた。


ヤ、ヤ、ヤバい…


慎二さんの笑顔かわいい。ってか頭触られた…

恥ずかしさと、なんとも言えない感情で絶対顔真っ赤だよ…

少しの間、顔をあげられなかった。


「じゃあ、明日の9時にフロアーに集合で。寝坊すんなよ〜」

そう陽人さんが言って、2人が去っていったため、あたしたち佐伯さんにコーヒーのお礼を言って部屋に戻った。


あぁ…ドキドキした。


なんでだろう…


でもあの笑った顔…


素敵だったな…


頭から焼き付いて離れない…


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