雪恋〜ゲレンデで恋して〜
「う〜ん、自分でもわかんない…」


「なにそれ?」


そう、いまの気持ち…

自分でもわかんない。


「なんていうか、わかんないんだ。好きとか…確かに慎二さんカッコイイし、笑顔もかわいかったし、頭撫でられてドキドキした。でもまだ好きとかそこまでじゃない感じがする。」


「そっか〜。まぁまだ出会ったばっかだしね。明日になればかわるかもね?」


愛菜は真剣に聞いてくれた。

愛菜はしつこく聞いたり、自分の考えを押し付けたりしない。

それがあたしと愛菜が親友になれた1つの要因。


あたし、昔からしつこくされたり、自分の考えを押し付けたりする人は苦手なんだ。あたしもそういうタイプじゃないし。

自分の考えを言ってくれるのは、もちろん嬉しい。自分の視野も広がるし。

言ってくれるのと押し付けは違うもん。


「で、愛菜は?陽人さん気になる?」


あたしが気になってたこと。
愛菜は陽人さんが気になってると思う。

だって、陽人さんと話してる時の顔、まるで、少女漫画かってくらい恋してる顔だった。


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