雪恋〜ゲレンデで恋して〜
「じゃあ、やりますか!」

陽人さんのその声で、レッスン開始。


マンツーマンでの指導。相思相愛?の陽人さんはもちろん愛菜に。


慎二さんは、仕方ないから?あたし。


とりあえず、上手な転び方。

転び方によっては、骨折しかねないから。


ふと、愛菜を見ると、照れながらも一生懸命習ってる。


ってか、すでに少し滑れてる?


あたしなんて、両足固定した時点で、バランスとれずに尻餅…


下でやってるっていっても、やっぱり少しは傾斜があるから…


焦るよ…


そんなあたしの気持ちを呼んだかのように、慎二さんが、


「焦んなくていいから、遥ちゃんのペースでやろ。下見ないで、どっか建物とか目印つけてそこ見ながらだと立てるよ」

そう励ましてくれる。


立てもしない、生徒を教えるって大変だろうな…


と、申し訳なく思いながら、目印を決めて、一呼吸おいて立ってみた。


…立てた!


「立てた〜!」


と喜んだのもつかの間。


少しある斜面で、ボードが動く!!

動いたと同時に転んだ…


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