雪恋〜ゲレンデで恋して〜
そう言われ、体を真っ直ぐを意識しながら、進む方向を見ながら…


「遥ちゃん、滑れてんじゃん!」

「えっ!!…わぁぁ!」


…転びました。

驚いたと同時にバランス崩れた…

「やったな!!俺、最後の方手持ってなかったんだけど、気づかなかった?遥ちゃん、1人で滑ってたんだよ(笑)」


えっ…そうなの?


「全然気づきませんでした。バランス取って前向くのに必死で…でも、嬉しいです♪滑れた〜♪」


ホントに嬉しくて…

そしたら、また慎二さんが頭をクシャクシャってしながら、

「良かったな!」

って…


「もう、帽子ずれますから〜」

なんて反抗するけど、内心は凄くドキドキしてる。


「ごめんごめん(笑)」

って笑いながら慎二さんが答えた。

あぁやって、手を取って一緒に滑ったり、ちょっとした事でも誉めたり、それはインストラクターをしている慎二さんからすれば、当たり前なのかもしれない…

でも、女の人からしたら、あたしだけ特別かな?なんて勘違いしちゃうよ…


そうだったらいいなって思っちゃう…



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