雪恋〜ゲレンデで恋して〜
「こんばんわ。なんか化粧してないと、また雰囲気違うな。」


なんて慎二さんに言われ…

「こんばんわ…すいません。こんなんで…」


と、なぜかあいさつから始まり、謝ってしまった。初っぱなそこついてきますか(汗)


「いやいや、そこ謝るとこじゃないし!なんつーか、化粧してない遥ちゃんって幼いなと思って」


そう…メイクしないと、童顔なのがあたしの悩み…


ってメイクしてもそうかわらないけど(泣)


愛菜はスッピンでも綺麗。少し眉毛が薄くなるけど、それはあたしもか(笑)


「よく言われます…やっぱりメイクしてこようかな…」

少し、考えながら言うと、

「別にいいじゃん。化粧してなくてもかわいいじゃん。」


と、慎二さんがあの可愛らしい笑顔をあたしに向け言ってきた。


あたしは恥ずかしくて下を向いた。


慎二さん…あなたは、無意識に言ってる言葉かもしれないけど、女の子にかわいいとか言っちゃうと、勘違いしちゃうよ…

しかも、そんな笑顔を見せながら言っちゃダメだよ。

「慎二さんの笑顔のかわいいのには負けますよ♪」

なんとなく悔しくて、そう返した。


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