雪恋〜ゲレンデで恋して〜
「遥ちゃん、何か飲む?」


急に慎二さん…じゃなくて、シンくんに言われ、とりあえずウーロン茶を頼んだ。


取りに行ってくれて、戻ってきた慎二さん…じゃなくて、シンくん。


シンくんって慣れるのに時間がかかりそう(汗)


「はいよ!」


そう言ってウーロン茶を渡してくれた。

「ありがとうござ…ありがとう。慎二さ…じゃなくて、シンくんは何飲むの?」

と、敬語を使いそうになったり、訂正しながら、話しかける。


「遥ちゃん、言葉がたどたどしい(笑)俺はビール。今日はもう滑んねーし。カウントダウンだし(笑)遥ちゃんはまだ飲めないか。」


「まだ飲めません…なんで、ウーロン茶で」


そんな事を言っていると、

「それでは、カウントダウン始めるよ〜」


と佐伯さんが言った。


一斉に


「「5・4・3・2・1…

ハッピーニューイヤー♪」」

みんなで、カウントダウンと同時に、外では打ち上げ花火が!!



「わぁ〜、きれー」


思わず声をあげる…


想像していた以上に綺麗。

ゲレンデのライトアップも消え、花火だけがキラキラ光る。

宿も花火が見えるように薄明かりで、ロマンチックだった。


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