雪恋〜ゲレンデで恋して〜
一発じゃなく、けっこう長くやるみたい。

だから、お客さんも多いんだ…


見とれていると、

「遥、あたしハルくんと外行ってくる!!」

と、すでに上を羽織った愛菜とハルくん。


「うん、いってらっしゃい。」

邪魔をするほど、あたしも子供じゃない。

せっかく愛菜が進展するチャンス!笑顔で見送った。

嬉しそうに出ていく愛菜を見送り、また花火に目を…

ふと、横を見るとシンくんも花火に見入っていた。


まるで、少年みたいな横顔で…その顔にドキッとした。


思わず、ずっと見てしまう…

「そんな見つめられると、恥ずかしいんだけど(笑)」

急にシンくんがこっちを向く。

恥ずかしくなって、

「ご、ごめん。見つめてなんかないよ(汗)」

と慌てて言って、花火に目を移した。


だって、花火の光で表れるシンくんの顔が、あまりにもカッコよくてすごくドキドキしたから…


花火を見ても、隣にいるシンくんが気になって、ドキドキが収まらない…


「キレーだな。」


花火を見ながらシンくんがいう。


「うん、すごく綺麗。こんな綺麗なの初めて見た。」

あたしも花火を見ながら答えた。


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