雪恋〜ゲレンデで恋して〜
リフト乗り場につくと、案外リフトが早い事に気づく…

「やっぱり無理〜!!早いもん(泣)」

と言うと、

「大丈夫だって!隣に俺乗るんだし。ちゃんと乗れるから。」


そう言われ、なんとなく大丈夫な気持ちになって、大きくうなずいた。


いよいよあたしたちの番が近づく…

ガチガチのあたし…

「大丈夫だって。俺が手掴んでてやるから。」


そう言って、シンくんはあたしの手を掴んだ。


グローブとグローブだから手の感触なんてないんだけど、ドキドキする。

でも今はそれどころじゃなくて、委ねた…


座るタイミングとかも合図してくれて、無事リフトに乗ることが出来た。


乗ってみると、シンくんとピタッとくっついている事に気づく!!


急に恥ずかしくなって、顔が見れなくて、周りの景色ばかりみていた。


降りるときも、コツを教えてくれ、手を引っ張ってくれたから、無事降りることが出来た。


絶対1人じゃ乗れない…


そう思った。



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