雪恋〜ゲレンデで恋して〜
降りてから、人が少ないとこまで移動して、座って固定してない足をボードに固定する。


なんか…すごく急な斜面に見えるのは気のせい?


「ゆっくりでいいから、降りよう。転んでも、みんな避けてくれるから大丈夫だから。」


そう言って、少し前を進むシンくん。

それを追うあたし…


シンくんは、あたしを見ながらゆっくり進んでくれて、あたしが転ぶと止まってくれて…あたしのペースに合わせてくれた。


何回も転んだけど、無事下の方まで降りてこれた。


下に近づくにつれ、転ぶ回数も減って、少しずつだけど、楽しめるようになった。


と、その時スピードが出すぎて方向転換ができなくなってしまった…


焦っていると、目の前にはシンくん!!


危ないと思って、思わず目をつぶった…


転ぶと思ったら…あれ?


シンくんが体で受け止めてくれた。


「あっぶねー!大丈夫?遥ちゃんスピード出しすぎ!崖に落ちるよ?」


「ごめん。勝手にスピード出てた…怖かった〜(汗)」

半分泣きそう…

ホントに怖かった…


「俺がいて良かったな♪」

シンくんはそう言って笑顔を見せた。


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