雪恋〜ゲレンデで恋して〜
怖かったドキドキと、抱き止められたことのドキドキが重なって、あたしの心臓壊れるんじゃないかと思った。


シンくんで良かったって思った。


「よし!もう一回いくぞ!今日ある程度慣れとかないと、遥ちゃん2月になったらまた出来なくなってそうだし(笑)」


そんな意地悪をいいながら、先に行くシンくん。


また行くの〜?

なんて言えないからついていくあたし。


確かに一回だけだったら、2月になったら無理そうだし…


そういって、上から滑る練習をした。


繰り返すうちに転ぶ回数も減って、切り返しもコツを少しつかんで、少しは上達したと思う。


リフトだけは1人では絶対無理だけど…


夕方になるまで練習した。

下まで滑り終えたところで、シンくんに

「今日はそろそろ終わろう。遥ちゃんスゲー上達したし。もっとダメダメかと思ったけど(笑)」

そう言われ、

「ひどい…でもあたしもここまで滑れると思わなかった。シンくんのおかげだよ。楽しかった。ありがとう♪」

と、お礼を言った。

「またこっち戻ってきたらコーチしてやるからな(笑)」

と約束した。


先の約束があるのが嬉しかった…


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